人間ドックの施設はたくさんありますが、全ての施設が一律で検査を行っているわけではありません。もちろん、人間ドックを行っている医師は受検者に対して、可能な限り正しい判定を下すために奮闘しているはずです。しかし、医師も人間ですから「読み間違い」をしてしまう可能性がないわけではありません。画像検診で判定を間違ってしまう原因は、見落としや読みすぎによる読み間違いです。

これらは誤判定と呼ばれ、問題のない人が再検査に回されたり、逆に問題のある人の異常が見落とされて検査の意味を0にしてしまいます。再検査で異常がなくてほっとしたというのであればまだマシですが、後者のように異常が見落とされてしまうのはかなり問題です。人間ドックの判定精度が高い施設かどうかを見極めるポイントは、医師が2人でダブルチェックしているかどうか、という所です。画像検診の読影に対して採用している医師の人数は、ほとんどの所が1人です。

これは人件費の問題などがあるためで、実際にダブルチェックを行っている施設を見つけるのはかなり大変かもしれません。見つけるためには検査の前に、受付や専門の部門に「画像診断時に医師がダブルチェックを行っているか」を電話などで聞いてみると良いでしょう。人間ドックの施設の中は外側から見ただけでは、どんな検査方法を採用しているかは分からないことも多いです。自分の体に関わることなので判定精度を上げるためにも施設選びには慎重になりましょう。