人間ドックは病気になる前にしっかりと検査を行い、大きな病気になる前に早期発見をしようという予防医学的な試みです。一般的に高額な検査費用が必要になっているため、人間ドックを受診する多くの人はこの検査で全てのことが分かるという感じ方をすることも珍しくありません。しかしここでしっかりと覚えておきたいのは、人間ドックでわかるのは、それを受診した際のほんの一瞬において検査を行った範囲でしかわからないということです。血液検査などは非常に多くの情報を調べることが可能ですが、そのためには試薬を必要とします。

そのため費用をかけなければそこから情夫を引き出すことは出来ないのです。人間ドックのコースを決める際には多くのコースや多くのオプション検査があることに気が付くのはそれほど難しいことではありません。例えば脳ドックなどは高額な検査であるため、実施していない人の方が多いでしょう。しかし脳ドックを受けない限りは脳梗塞の兆候を事前に知ることは不可能なのです。

この様に検査を受けた時点の受けた検査の結果でしか判断が出来ないのが人間ドックなのです。そのため効果的に情報を活用するためにはある程度定期的に受診を継続し、点でしかない結果を線の情報にしていくことが重要です。そうすることによって変化に方向性がもたらされ、気をつけるべきポイントが明確になってくるでしょう。そうすることによってしか知りえない問題もありますので注意が必要であると言えます。