健康診断や人間ドックでは特別に自覚症状を持っていない人が、自分の健康状態について把握したり、将来発生する可能性のある生活習慣病について予防したり、隠れた病気を発見するために役立たせることができます。企業などに勤めていない人の場合には、医療機関において人間ドックの受診を1年に1度行うようにしましょう。検査の項目としては、血圧測定や血液検査、尿検査、胸部X線検査、心電図検査などが行われます。尿検査では尿たんぱくや尿潜血反応、血液検査ではコレステロール値や血糖値など様々な項目について確認が行われます。

人間ドックの場合には一般的な健康診断の検査項目よりも多いものとなっていて、オプション検査を加えることも可能です。検査項目ごとに結果を数値化して表わしたり、異常の有無を判定します。複数の検査項目によって脂質代謝や糖代謝、腎機能や肝機能などの調査を行って、異常なし、経過観察、要再検査、要精密検査などの判定を受けることになります。喫煙を行う人や家族の中にがんや心臓病、脳卒中などの症状を発症した経験のある人の場合には、同じような病気の危険性が高いと言えますので、自分に適した健康管理を行う意味でも人間ドックのオプション検査を受診しておくことがおすすめとなります。

オプション検査としては、がんの検査を受けることも可能で、小さな初期状態のがんを発見することにつなげられる場合もあります。オプション検査は精密に判定が行える画像検査が用いられることになり、CTや内視鏡検査、超音波検査などが行われます。