人間ドックというのは、主に生活習慣病の予防や、発見を目的とする健康診断のことで、国が後押しをしています。日本人の死因ワーストは、第1位ががんで2位が心臓病、そして3位がかつての脳卒中を抜き、現在は肺炎です。発見が早期であればあるほど治療がしやすく、治癒率が大きく高まるとされるのは、がんです。年代的には、一般的に35歳頃から注意をしたほうが望ましいとされ、働き盛りの40代以降は一気に罹患率が高まります。

厚生労働省は、年に一度の受診を推奨しています。人間ドックは、まず問診から始まり通常の血液検査から様々な検査を行い、疑わしいことがあればさらに精密検査を受けることになります。一般的には総合病院など、ある一定以上の規模の医療機関、あるいは専門に行っている機関で行われています。特に血液は生活習慣病などの発症に大きく関係するだけに、綿密に調べる必要があります。

電話かインターネットで問合せを行い、その時にいくつか用意されているコースから選択します。人間ドックは、がん検診などと共に、平成14年に整備された健康増進法に基づいて重点的に推進されています。実施機関により検査項目や詳細が違うため、事前に確認し、予約が必須になります。所要時間は丸一日で終わるコースや、数日間の入院が伴なうコースなどがあり、追加でオプションコースを受ける人が多いといいます。

万が一病気が見つかった場合には、手術や治療が必要です。その負担を少しでも減らすため、受診しておくことが安心だといえるでしょう。