病院で受けられる診察には保険が適用される保険診療と、保険が適用されない自由診療に分類できます。歯科医院や美容整形などに代表されるような健康保険が適用されない治療が、自由診療となります。一般的に医療機関において行われている病気の治療は、国が定めている保険点数によって治療についての料金が設定されています。注射1回の場合には、それにかかった金額が算出されることによって、そのうちの費用の1割または3割を患者が負担をして、残りの部分を国民健康保険や健康保険組合が負担する制度のことを保険診療と言います。

身体に病気を発症していないかどうか確認することを目的としている人間ドックの場合には、病気になっているものを治療する目的とは異なるものですので、保険診療の扱いには該当せず、自由診療の範囲で行われるものとなります。人間ドックには健康保険が適用されませんので、料金が高いイメージがあると言えます。しかし、人間ドックは複数の検査を1回でまとめて行うものとなりますので、通常の場合に計算される保険点数として考えるとかなり安い価格で全身の検査を行えると言えます。人間ドックを受診するときには、補助を受けられるシステムのある健康保険組合も多いです。

人間ドックで必要になる費用は、受診をする医療機関によって異なるものとなります。どのようなコースのものを受けるのか、オプション検査の追加によっても料金が変わってきますので、事前の確認が必要になります。